Vol.112 点と点を繋げる

初冬の候、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

今回の講師コラムでは、国語科での点数の上げ方についてお伝えしていきます。国語が得意な人の特徴として、本を読むのが好きな方という人が多くおられます。

しかしながら、本は好きだけど国語は…という方、そもそも本なんて読まなかったし…という方など様々ではないでしょうか。

まず、生徒様が文章を読むのが苦手だというご家庭の方には音読をおすすめいたします。現在の小学校ではあまりみられない宿題ですが、文章を声に出して読むことで、自然と内容が頭に入ってくるため、問題を解く時にどのあたりを見ればよいかが分かるようになります。

次に本は読むけど、苦手意識のある方。分からない言葉や表現を流し読みせずに、抽出して、意味調べをしましょう。

とんでもなく地味で先の長い作業ですが、一冊の本でなくとも、もちろん大丈夫でございます。

例えば模試の中で扱われた文、教材で扱われた文など文章は生徒様の身近な所に沢山あります。

確実に一つ一つ意味を捉えられておりますでしょうか？語句の説明ができますでしょうか？それを繰り返していくことが大切です。

これらのことはすぐに直接点数には繋がるわけではありません。もしかしたら漢字の読み・意味範囲などでそのまま出てくることがあるかもしれませんが、ごくごくまれでしょう。

一つ一つの知識は点です。その点の知識の積み重ねによって、線が上手く描けるようになるのです。

もちろん他の科目にも言えますが、勉強はある日突然得意になるものではありません。

どの科目も一歩一歩の積み重ねで着実に点数を伸ばしていくものです。点と点が最後に繋がるよう、一緒に頑張って参りましょう！