Vol.98 エビングハウスの忘却曲線(2024年9月）

今回の講師コラムは、勉強において非常に大切になりますので、毎年１度はお伝えしている内容となります。皆さんはタイトルにある、「エビングハウスの忘却曲線」をご存じでしょうか？

ヘルマン・エビングハウスが行った、「記憶力」についての実験です。

右の図は、ヒトの記憶量と、経過時間の関係です。

このグラフを見ると、「ヒトは、１時間で覚えた内容の56％を忘れており、１日経つと覚えた内容の74％を忘れてしまう」という衝撃的な結果を示しています。

つまり、100個の英単語を覚えたとしても、１時間後には56個を忘れてしまう、なんて事が起こりうるのです。

この衝撃的事実に絶望している人もいるかもしれません。しかし、安心して下さい。実験には続きがあります。

右下の図では、２日以降に「復習を繰り返した」際の、定着度を表しています。「繰り返し学習」を行った後は、グラフの降下が滑らかになっているのがお分かりですか？

「復習を繰り返すと、格段に忘れにくくなる」

これをエビングハウスは伝えたかったのです

。

進学塾ニュートンでは、普段の学習に、「エビングハウスの忘却曲線」を取り入れて

います。

ニュートンのカリキュラムは、同じ内容を期間を空けて、忘れた頃に復習できる

ようになっています。

自学学習でも有効に使えます。例えば、宿題を行うタイミングを数日に分けると、図２のように定着率が上がります。

暗記に困っている人は、ぜひ「エビングハウスの忘却曲線」を意識した学習をしてみて下さい！