Vol.87　偏差値って？（2023年10月）

日増しに秋の深まりを感じる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

二学期も佳境に入り、勉強に部活に行事も盛りだくさんで、1年で一番大変な時期に突入しています。中学生は模擬試験や学校での実力テストが返却され、「油家先生！偏差値6上がりました！」、「偏差値が初めて55超えました！」などと嬉しい声が挙がっています。しかし、その時「偏差値ってどのような値なの？」と聞き返してみると、ほとんどの生徒が言葉に詰まります。

そこで、今回は偏差値とは何かをこの場を使って説明したいと思います。

例えば、英語のテストを2回受けて、両方とも70点だったとします。しかし、テストの難しさはそのテストによって異なるので、平均点は変わりますね。そのため、1回目のテストと2回目のテストで、どちらが良い結果だったのか点数だけでは判断がつきません。 そんなときに、利用するのが「偏差値」です。偏差値とは、テストを受けた集団の中で自分がどれくらいの位置にいるかを表す数値で、平均点を偏差値50になるように変換し、その基準からどれくらい高い(または低い)点数だったかを表します。自分の実力を相対的に把握できる便利な数値なのです。

それでは、次に偏差値の見方とその数値が上位から何％なのかを紹介しましょう。

次の表が偏差値に対し、1000人中のおおよその順位です。偏差値を使うことによって、今の自分の位置がはっきりと分かります。さて、最後に大まかな偏差値の出し方ですが、正確な偏差値を出すことはかなり難しいです。

その為、今回は誤差が2程度に収まる偏差値の出し方をお伝えします。

その式は　「偏差値＝（自分の得点―平均点）÷2＋50」

で大体の偏差値が求まるので、是非試してみて下さい‼