Vol.12 知的好奇心(2017年7月)

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Vol.12 知的好奇心(2017年7月)

多田校 講師コラム

2019/02/07 Vol.12 知的好奇心(2017年7月)

つい先日、久しぶりに理科の授業を担当し、とても楽しませてもらいました。小さい頃から数学は好きでしたが、実は中学生の頃は理科や社会の方が大好きでした。当時やっていた「たけしの万物創世紀」というテレビ番組を録画して何度も見直すほどでした。「何て固い人間なんだろう」って思われるかもしれませんが、当時の私にとっては映画やドラマよりも、こんな教養番組の方が遥かに面白かったのです。

 

何で人間には感情があるんだろう? 精巧なロボットと何が違うんだろう? 何で老化するんだろう? 何で進化するんだろう? 宇宙って何でこんなに広いんだろう? その外側には何があるんだろう? 誰もが一度は考えるようなそんな素朴な疑問に、その番組は科学的な答えを1つ1つ教えてくれました。とても好奇心を煽られました。

 

友達に話して「うん。そうだね。」ぐらいの反応しか得られなかった時には、「この面白さが分からないなんて、折角生まれてきたのに勿体無い」と、友達を憐れんでいたぐらいです。友達よりも学校の先生の方が話が合うとさえ感じていましたから、今考えれば自分も相当な変わり者だったなあと思います。私が、先生という職業に憧れ始めたのも、ちょうどこの頃からでした。

 

授業中に、自分の話を聞いて感動する生徒さんの様子を見ると、自分が中学生だった時の感覚を思い出します。1人でも多く、勉強の本当の面白さを実感してほしいと感じます。数学ではなかなか得られない理科ならではの楽しさを感じた瞬間でした。

宮川創一

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