Vol.46　勉強する意味は何なのか？（2023年5月）

先日、ニュートンの講師の方との食事の場にて、「勉強する意味って何ですか、と聞かれたときに何と答えればいいのか」という議題で盛り上がっていました。なので、今回は「勉強する意味とは何なのか」について考えていこうと思います。

まずは、高校生新聞の全国高校生へのアンケート「高校生白書」で、「何のために勉強しているのか」について聞いたものに着目します。「将来、生きていくのに必要な知識や力をつける」（56 ％）が最も多く、「受験に合格するのに必要な知識や力をつける」（50％）が続いていました。結果から、多くの票を集めている意見として、「将来の自分のため」に勉強をすると考えている点について共通しています。

なるほど！　では、「君は将来の君のために今勉強するべきなんだ！」と伝えれば納得できるでしょうか。そう言われても、まだ少し難しいような気がしますね。もう少し深く考えてみましょう。

「将来の夢のため」と言われるとどうでしょうか。「将来こういうことがしたい」という夢を叶えるためには、なにが大切でしょうか。必要な知識は何でしょうか、すべきことはなんでしょうか。なんといっても情報社会。情報にあふれたこの社会で、必要な知識とそうでない知識を見分けることは、実は難しいのです。

以上を踏まえると、「将来の夢のために、自分に必要な物事はなにかを見分ける力」を育成していくこと。そこに勉強をする一つの意義があるのかもしれません。

今回は私なりの勉強の意義について考察しましたが、他にも「こういう意味があるんじゃないか」と思う方もいらっしゃると思います。「自分なりに勉強の意義を見つけること」は、目的意識を明確にし、目標を達成していくうえでとても大切なことです。是非、「自分特製の」勉強の理由を探してみてください。

（追記：「おいおい、僕/私は夢なんか決まっちゃいないぞ」という方は、いろいろ世界を調べてみて、自分なりのやりたいことを見つけることが大事ですね。おや、それはもしや社会の「お勉強」なのかもしれません。勉強って大切ですね。）

澤田優誠