Vol.45「覚えるだけ」なのに、なぜできないのか？(2020年4月)

答えは「管理力がないから」です。偏差値40台の子は、英単語を見て覚えようとしますが、偏差値50台の子は書いて覚え、偏差値60台の子はその後に自己テストまですると言われます。しかし、偏差値60台の受験生であっても、順番を変えてテストをしてみたり、2カ月前に覚えきった内容の再テストをしたりまでは、まずしていません。進学塾ニュートンでは、入試対策において、この様な受験生の弱点を補うために、「覚えるだけ」で点数につながる理科や社会の暗記分野でさえ、「小テスト管理表」なるものを作って、同じ範囲の小テストでも、出題の順番を１つ１つ変えて再テストを繰り返し、満点になるまでやり遂げるよう管理して、ようやくお子様の点数や偏差値を上げることができているほどです。

自己管理というのは、多くの人にとって非常に難しい課題のようでして、私自身も、恥ずかしながら、健康管理をしようと固い決意でジョギングを始めたはずなのに、いつのまにか風化してしまったことが、過去に何度もありました。しかし、例えばスポーツジムなどに通いだすと、だいぶ状況が変わります。「定期的にジムに行かなければならない」という縛りがあるおかげで、本来の目的である健康な体を復活させてくれる可能性が、うんと上がります。また、最初は使うつもりもなかった機具にまで興味本位で手を出して、自主トレーニングでは決してやろうともしない程に、随分と体を動かしていました。帰宅して気持ちが元に戻りますと、なぜあんなに真剣に励んでいたのか自分でも分らないほどです。

同様に、お子様の学習状況も、家で取りかかっている時と、塾で勉強している時とでは、意欲や集中力が随分違っているものです。保護者様にお子様の塾でのご様子をお話しますと、随分と驚かれる方もいらっしゃいます。進学塾ニュートンでは、集団授業としての雰囲気づくりを非常に意識しています。スピード感があって発問の多い授業を受けて、みんなが緊張感を持ちながら本気で解いている空間に入れば、かつての私のような意思の弱い子供でも、随分と理想的な学習状況で勉強することができるようになります。今お通い中のお子様にも、ぜひその様な学習状況を習慣化して、志望校合格の夢を叶えてほしいと願っています。一緒に頑張って行きましょう！

宮川創一