不足気味の時間

進学塾であれば、「他の習い事」や「部活動」などは推奨されず、できるだけ勉強一辺倒で努力させられるイメージがあるかもしれません。確かに受験生であれば、それが適切でしょう。しかし、ニュートンでは「部活動も最後まで両立」するよう日頃から指導しています。

実は、意外に思われるかもしれませんが、部活動を最後までやっていた生徒さんの方が、勉強だけをやっていた生徒さんよりも、一般入試の合格率が高いというデータが出ています。部活動をやっていると、テスト勉強に十分な時間と労力を割くことができない時が、しばしば訪れます。普通に考えれば、勉強だけに専念している生徒さんの方が、時間的にも労力的にも、勉強に有利であり、定期試験はおろか、一般入試の結果も良くなりそうに思えます。

しかし結果は逆というのが事実です。その理由は「時間の使い方」にありそうです。部活動をすると、時間的にも体力的にも勉強との両立が大変になることは間違いありません。しかし、その大変さの中で、日頃から時間を上手く使うことが求められ、受験生の時には随分と時間の使い方が上手になっていることが多いようです。部活動をせずに勉強だけに専念してきた生徒さんは、少ない時間を上手に使うという機会に恵まれなかったために、受験勉強の効率が良くなく、最後の追い上げが効きにくいという現状があるのです。

こう考えますと、忙しいことは必ずしも悪いことばかりとは言い切れません。レナード・バーンスタインは「偉大なことを成し遂げるには、2つのものが必要だ。その2つとは、計画と、不足気味の時間である」と言いましたが、中学１年生や２年生の時から、敢えて大変な部活動と学習塾との両立に挑戦することで、将来の受験勉強の効率をも上げる結果となるのです。そのスキルは、言うまでもなく、大人になってから社会において時間を有効に使うスキルにもつながっていきます。今、部活動等の大変さに悩んでいる生徒さんも多いと思いますが、「その大変さは将来の夢を叶えるため」だと思って、ぜひ前向きに頑張ってほしいと思います。ニュートンの先生たちは、そのように頑張る生徒さんを全力で応援しています！