Vol.25 正しい”３つ”の勉強方法(2024年7月)

こんにちは。ニュートン川西能勢口校で理系科目を担当しております、佐々木です。

今回、中学生の1学期期末試験が終わりました。終わってもなお塾での自習が習慣化し引き続き来ている生徒も多い中、私が普段から皆さんにお伝えしている３つの勉強方法について改めてここにまとめたいと思います。

皆さんの学習の一助になれば幸いです。①「真・タイマー学習法」。時間制限を設けることは勉強負荷と集中力を高め、効率を良くします。ただし、毎回必ず４～８分程度の短い時間＆問題量を設定して下さい。

長い時間で計ると携帯が鳴った時や楽しそうなテレビの音・話し声が聞こえてきた時、すぐに脇目を振れてしまいます。事あるごとに集中をそらしてしまえるということです。

ですがもしギリギリの短い時間しかないのなら脇目を振る暇がありません。高い集中状態に自分を自然と追い込むことができるはずです。②「間違えた個数をページ上部にマイナスで記す」。２問間違えたら”-２”、全問正解なら”-０”です。これには３つ狙いがあります。１つ目、仮に２０点満点の小テストで１９点を取ったとします。”１９/２０”と表すと、良くやれた方だと自分を褒めたくなる点数に見えます。ですが、”-１”と表すと途端に満点まであと１つであったと悔しさを感じられると思います。前者が０点を基準にして１９点も取れたと表す一方で、後者は２０点（満点）を基準にして１点失ったと表すからです。加えて２つ目、その日のうちにマイナスを”–０”に変えるようにしましょう。解き直しをしてマイナスを極力翌日に持ち越さない様にします。最後３つ目、マイナスの個数が多いページは自分の弱点が集まったページです。暫く先に進んでからもう一度戻って来て解き直ししましょう。

③「思い出せるかどうか（アクティブリコール）」。勉強で大切なたった１つの事は、思い出せるかどうかです。

用語や解法の手順を何も見ずに正しく思い出せるのであればそれは頭に残っていて、必要な時に取り出して使える状態です。思い出せる状態になった時が、その部分の勉強を止め先に進む時です。そう考えると宿題をするタイミングが自ずと見えてきます。授業で習った内容がまだ頭に残っているその日か、翌日ぐらいには宿題をする必要が出てきます。宿題・復習をする際は、まずは記憶を頼りに極力何も見ずに問題を解こうとします。思い出すという行為は脳に強い刺激を与えてくれます。漠然とモヤモヤした記憶は思い出そうとする時、脳が必死に記憶を整理して整った記憶に変えようとしてくれます。整った記憶は頭に定着しやすく、漠然とした記憶はいずれ頭から抜け落ちます。また思い出そうとして思い出せなかった時、初めてテキストの例題や授業のノートを見るようにしましょう。それも「そうそう、そんなこと先生が言ってた！」と思い出せた後は必ずまた何も見ずに問題を解くことをお忘れなく。

テスト当日は用語や解法の手順を何も見ずに正しく思い出せないといけません。見ながら解いていては脳を全く使わず、思い出せるようになりません。加えて漢字や英単語、用語が頭に残っているかの確認は、漢字や英単語、用語本体を手でサッと隠して意味や発音だけで思い出して書けるかを小さくテストしましょう。これだと時間は掛かりません。佐々木先生も子供の時そうしていました。

勉強方法については以上となります。長くなってしまいましたが、お読み頂きましてありがとうございました。

現在、生徒全員に次のようなお声を掛けさせて頂いています。「塾に自習に来て勉強するか、家で猛勉強するか、２つに１つ選んで良いよ」と。究極の２択ですが、当たり前に努力をする日を過ごさなければ出来るようになることはありません。先日の7時間半に渡る鬼特訓の日も前述の勉強方法を伝え、タイマーも１人１つ手渡しました。鬼特訓を終えた際、生徒全員の表情には疲労の色より達成感や充実感にも似た清々しい顔が浮かんでいたのが印象的です。このような毎日を皆さんには過ごして頂ければ私は嬉しく思います。

最後にニュートン川西能勢口校では、全講師総出で１学期期末と中間試験、模試の結果を踏まえて生徒一人ひとりと夏に向けた学習相談をしています。これは授業前に早く来てくれた人や自習に来てくれた人から優先的に、機会多くさせて頂いております。是非、お越し頂ける日は少し早く来て小テストの勉強や前回授業の復習を小さくしたり、学校の宿題について質問をしたりと勉強するチャンスを増やしてください。自宅と違い自習に来れば先生からのサポートも得ることが出来ます。また各ご家庭にもお子様の学習の様子をお伝えするためお電話させて頂くかと思います。その折は何卒よろしくお願い致します。皆さんの努力が報われますよう、切に願っております。