Vol.6　素直なフリ（2020年1月）

“素直な子は伸びる”と言われますが、なぜだと思いますか？「きちんと言うこ

とを聞くから、吸収力が良い！」「前向きでまっすぐな考え方だから！」など、

世間的にはこのように言われています。私は講師という立場で考えてみますと、

”素直な子がいたら教える側が成長する”と考えています。

前回の講師コラムの反響があり、自習室を利用する生徒さんが倍以上になりました。それはお子様の意識もそうですが、保護者様にも私のメッセージが届いたと嬉しく感じました。だからこそ、授業のない日に自習室を利用している生徒さんを見ると、こちらも胸が熱くなります。私のメッセージを素直に受け取ってもらったから、この子たちに間違ったことを教えてはいけない！そう思います。素直な子がいると、周りが成長するのです。結果的に、周りの大人や友人たちのレベルが高く、質の良い情報を受け取るので、結果的に素直な子は伸びるのです。けれど、そんなすぐに素直になれるのなら苦労しないですよね。そんな子には、こう教えています。

「嘘でもいいから、素直なフリをしなさい」と。こういうと、決まってこう言われます。

生徒「私は今まで、嘘や心にもないことを言うなと教えられました。なので、先生は間違っています。」

私「では、○○君は本当は焼飯を食べたいのだけれど、ラーメン屋の店員さんにラーメンを下さいって言ってみてごらん。心が通じるのなら、ラーメンではなく焼飯が出てくるはずだよね？」

実際に素直なフリをするだけで、周りはガラリと自分の印象を変えていきます。これはやったことのある人しかわからない体験です。少しでも、今の現状よりもより良い環境が欲しければ、ぜひとも実践して頂きたいです。

神成啓吾